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小さな経済圏、閉じた経済圏の中の貧しさと幸福

AMAZONを利用していない若い人というのは少ないだろう。私もほとんどここで購入している。なぜなら最安というわけではないこともあるけど、コンビニで支払えば送料は無料になる場合がほとんどだし、梱包も丁寧、返品もお気楽だからだ。

だが、同じような楽天にしても結局この巨大な電子スーパーはただ小さな店舗が登録されているに過ぎない仲介業であることに気がつく。だから、店によって対応はまちまちだし、発送もいい加減なところがあったりして、当たり外れがある。日本の物流はかなりましだと思っていたが、佐川はひどい。この間は店舗側が発送してから10日もかかって到着した。理由は品物をなくしてしまったためだ。配達時にこれといって詫びるわけでもなく、いやみのひとつも言ってあげたが、へへへという感じだった。

大昔といっても30年ぐらい前はそれぞれの地域に商店街がひしめき、小さな商売が小さな自治体に住む人々の需要を満たし成り立っていた。その当時は今のようなインターネットもなかったし、安いとか何とかはともかく、それぞれが生業を共有していたのでお互い持ちつ持たれつの精神で商売が成り立っていた。

たとえばこういうことだ。近所に理髪店があれば大体そこを利用する。利用されたほうはやはりその人のお店で購入する。こうしてお金は小さな共同体の中で行ったり来たり循環していたのだ。

もちろん、この小さな循環系では外部からのお金の流入はほとんどないので、大儲けなどできない。できないが、潰れることもないし、割る言い方をすれば馴れ合い社会だ。だからちょっとばかり品質が悪くたって、腕の悪い大工がいたってそういう人に頼む。頼まないとなんとなく自分の商売もやりづらくなるから。

小さな町ではこのシステムは重要だった。なぜならこういう地域の人たちは大企業なんかとは無縁である。教育程度も低く生まれてからその町に流れてきて商売を始めてずっとそこで根付いているような人たちばかりなのである。

やがて、大店舗といわれる巨大スーパーがあちこちにできるようになった。こうしたスーパーが進出するのはそこに新興住宅地ができてサラリーマン世帯がたくさん押し寄せてきたからだ。サラリーマン世帯からすればこの小さな共同体というのは厄介だった。馴れ合いだしぜんぜんサービスがいいわけでもなく、安くもない。だから、巨大スーパーが当てにしていたのはこういうニューカマー、新しい街の住人たちだった。サラリーマンは閉じた経済系に依存しておらず、大企業からお金を得てくる人たちだった。

旧住民と違い彼らは生活を豊かにしようという上昇志向が強い。したがってよく働くし、稼いだお金の使い方にも細かかった。旧住民のどんぶり勘定、その日暮らし的な生活は彼らには土人の生活のように見えたことだろう。

そして旧住民たちの生態系は完全に破壊され、小さな生態系に属していた人たちはかろうじて何とか生きている人、生活保護を受けだす人などに分かれた。これは生態系を破壊してある種が絶滅していく過程と非常によく似ている。

私はこの過程をリアルタイムにすべて見てきたが、非常に興味深かった。つまり、貧乏人というのは別に豊かになりたいとかそういう願望事態が少なく、どちらかといえば現状維持の意識が強い。そしてそういう人たちの生活を成立させるにはオープンな環境ではなく、閉じた小さなコミュニティが一番適している。

この現象のグローバル版が今起こりつつある。日本という本来閉じた経済圏をオープンにしようという試みだ。これにより破壊されつつあった持ちつ持たれつの社会は完全に消滅するだろう。

TPPの導入によりおそらくこの国は世界という巨大店舗に飲み込まれる。きっと今と同じようにメリットもあるだろうが、かつてのお金に代えられない気楽さを失う羽目になるはずだ。

そしてそのシステムを使いこなすにもそれなりの適正があるだろうし、その適性がなければアウトサイダーになるしかない。

少子高齢化が進む今の日本に本当に必要なのは実は閉じた経済空間であって、国はそこにほんの少し援助していくべきなのだが、まったく逆の方向へこの国は向かっているような気がする。

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