FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

悲しくても泣けない

大連は住む場所によっては通勤が地獄だ。

私の住んでいる場所は会社までバスの路線が一本しかない。他に選択肢はないのでこれを利用するしかない。会社までの距離は高々5キロぐらい。

東京であれば自転車通勤できてしまう距離であるが、大連では道路がどうしようもないので、自転車には適していない。したがってこのたった一本の路線バスを使うしかないのだ。

さらにこの路線バスは大連特有のだらだらとした遠回りな道のりを行く。途中にはたくさんの新興マンションが立ち並ぶので、始発の場所自体が貧民街であって、こちらでは出稼ぎ肉体労働者が馬鹿でかい工具を持ってバス通勤を平気でするのでこういう人たちと一般乗客、通勤客がいっせいに乗り込む。

こんな状況があるので会社によっては専用の通勤バスを用意しているが、時間帯が早くても始発7時から7時半ぐらいなのでこっちの渋滞状況を考えるととても会社に間に合わないことが多い。

ちなみにこのバスは朝のラッシュ時であれば会社までたどり着くのに1時間以上かかる。ひどいときはもっとかかるが、とにかく常識的に出かけたのでは間に合わなくなる可能性が高い。

私は当初この路線を使い始めたとき、あまりの道路の状況、バスの乗車率の悲惨さに絶望した。遅刻しても良い仕事であれば別に気にしないが私の業務は時間厳守であって遅刻は許されない。

結局私は絶対に遅刻しない始発に乗ることにした。始発は朝6時、家から2キロほど離れたバス停である。

夏場はまだいいが、冬は6時などまだ真っ暗である。さらに大連の冬は寒い。私はコートの下に白金カイロをいつも入れていたが、これは暖房などないバス車内での一時間ほどで体が冷え込まないようにするためのものだ。

バスの中の温度はマイナス12度前後。このくらいの温度で一時間もじっとしていると体を壊しかねない。連日続くのであるから体調不良は致命的だ。

正直仕事よりもこの通勤に対して非常に気を使っているし、夢にまで見るのは万が一寝坊してしまった場合のことだ。

これほど強迫性の強い状態から早く抜け出したく、私はもう2年暮らしているこの部屋からもう少し交通の便がましな地域に引っ越したいとかねてから妻に訴えていた。

妻からするとこの程度の苦労で根を上げるなんて男らしくないという感じであるが、正直体力的に継続できる自身がないし、大雨だの何だののときは下手すると会社にいけない、帰れない可能性があるわけで私は切実に妻と交渉した。

妻がこれほどこの場所にこだわる理由は実家が近いからである。実家の近くに住むというのが中国女性の感覚として非常に重要であって、この条件で探すといつもろくでもない物件しか見つからなくなる。

そんな妻が最近転職を考えていて私の路線バスを朝使うことがあった。その時間帯は私からすればまだましな時間帯であって何とか乗ることができるレベルであるが、妻はわずか一度の経験でこのバスは使ってられないと判断したようだ。

私はアドバイスした。毎朝五時におきて2キロほどのバス停まで行けば不通に乗れる。たいした苦労じゃないから気にすんなと。

さすがにそれはやってられないと思ったのだろう、万が一転職に成功するなら引っ越そうと言い出した。自分の立場になった瞬間この判断の早さだからあきれた。

あいにく妻の転職は失敗、結局この部屋に継続して住み続けることになった。

私はこう思う。これほど交通の不便な街で安直に家を買うことのリスクは泣くに泣けない状況ではないかと。

車があればと思うかもしれないが、車は先に進むから便利なのであって前に進まない車は只の燃料を食う箱に過ぎない。大連の道路事情を見る限り車を所有するメリットはない。というか適当な外に置いておくしかないので不安要素がまたひとつ増えるだけだ。

大体車なんて買おうものなら妻にどんな無理を言われるか想像するだけで身震いがする。

中国女性の言う男のやさしさについて少し書いておく。

私の妻は北京に出張に行くことがあるが、平日の夜中2時過ぎぐらいに帰ってくる。このあたり中国人の出張というのは何も考えてないというか、休日の前の日に変えるとかスケジュール組めよと思うのだが、そういうスケジュールは見たことがない。毎回毎回平日の深夜である。私は朝が死ぬほど早いので夜は11時過ぎに寝てしまう。というかそのくらいに寝ておかないと連日の通勤に耐えられない。

妻は自分が帰宅したとき私が熟睡しているのが許せないようだ。他の中国人夫婦だとそんな時間に空港まで迎えに行っている旦那さんもいるらしい。本当かよと思うが、まあそういってるのでそうなのだろう。

だが、私の仕事の都合も考えてくれなければ共稼ぎなんかやってられないし、少しは理解してほしいと思うが、妻としてはもっと自己犠牲精神を見せてくれないと愛されていないと思うようだ。

このあたり民族的な感覚のギャップを感じる。私はたとえば朝早いが出て行くとき妻を起こさないようにそっと出て行く。相手も疲れているし熟睡しているのだから当たり前だが、別に相手にわざわざ起きて見送ってほしいなんて思ったこともない。妻も気がついたときはベッドから行ってらっしゃいといってくれるだけで十分なのだ。

だが、中国人の意識からすると体を壊してもなにかをしてくれることが、それが無意味であっても非常に感動するらしい。そういう姿勢というのはたとえば熱が40度あるのに出勤してきて会社でぶっ倒れる社員が散見されるのにも見て取れる。日本人からするとそこまで無理しないで寝てればいいのにと思うが、中国人はそれを一種のパフォーマンス的に自主的に行うことがある。

日本でも大風邪を引いてるのに出社してくる馬鹿がいるが、これも自己満足の一種であってさらに自己顕示欲もあると思うが、とにかくこうしたパフォーマンスが中国人にとっては非常にわかりやすい誠意なのだということだ。

長くなりそうなのでここまで。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleプロフィールsidetitle

GADO TOKYO

Author:GADO TOKYO
FC2ブログへようこそ!

sidetitle最近の記事sidetitle
sidetitle最近のコメントsidetitle
sidetitle最近のトラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリーsidetitle
sidetitleFC2カウンターsidetitle
sidetitleメールフォームsidetitle

名前:
メール:
件名:
本文:

sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleフリーエリアsidetitle
sidetitleフリーエリアsidetitle
sidetitleブログ内検索sidetitle
sidetitleRSSフィードsidetitle
sidetitleリンクsidetitle
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。