大連で交通事故にあう

日本の交通感覚で行くと怪我をする国それが中国だ。ちょっと道路の状況を眺めているとわかるがみんな非常に危険な運転をしているので交通規則がないようにも思える。

信号が守られている場所もあるがほとんどの場所は全く利用されていない。というか信号無視を前提にした安全島なんてのが道路の中央にあるぐらいだからこれが中国の習慣なのだ。

私も大連で生活していて何度か車、特にタクシーにひかれそうになったことが数回ある。一番やばい運転をしてるのは何といってもタクシー、トラックの運転手なのだ。

で、先日私の彼女の部署ではないのだが、ほかの部署のお客さんがタクシーにひかれた。膝を複雑骨折、もう片方の足も指を骨折したらしい。複雑骨折と聞いて大変だなと思った。私の友人は20代前半のころにスキーで複雑骨折をやっていまだに足が不自由だからだ。

とにかくこの手の骨折は初期の処置次第でかなり違うというのをその友人から聞いていた。大連でこんな事故にあったらはたしてどうなるのか?

まずそのひかれた日本人は当然だが救急車を待った。だが、救急車は全部出払っていて無理だという。1時間待てとかむちゃくちゃなことを言われたらしい。そこで加害者側のタクシー運転手がなんとか車で病院に運んでくれたそうだが、両足を骨折してタクシーに乗ったこの日本人は定めし痛かったろうなと同情する。彼女の話によると中国ではこの程度の事故では救急車の優先順位が低いという。

外国人専門病棟でVIPルームに収まったこの日本人だが、今は中国で治療をするか日本へ帰って治療をすべきか悩んでるらしい。もう今日の時点で数日経過してるのでもしかすると日本へ帰国したかもしれないが、こういう怪我のときは確か付き添いなども雇う必要があったりして大変らしい。もちろんこうした手配は中国側が行うわけで彼女は自分の部署ではなくて本当によかったと言っていた。

責任の所在だが、タクシー運転手はその後まったく連絡が取れないそうなので、タクシー会社側に直接連絡を取るそうだが、このあたり彼女的にはたぶん何も対応してくれないだろうとのこと。

海外に行く時はこういうこともあるのでとにかく何重にも保険に入っていたほうがいろいろと安心だなと思った。

大連でウイークリーマンション?

大連に一ヶ月ぐらい滞在する日本人ビジネスマンは多いらしい。で、日本企業は単純に中国でウイークリーマンションやマンスリーマンションを現地企業に探させようとする。

だが、これは日本では簡単に見つけられるものの、大連ではそうそう簡単にはいかない。

私の彼女は最近日本から数週間滞在する日本人に一カ月契約で借りることのできるマンションを探してほしいと言われて途方に暮れている。

一応あるにはあるのだが、数年前と今では家賃が全く違うらしい。数年前は一ヶ月3000元前後だったが、今では一日240から300元もかかる。つまり、月にすると7000〜9000かかるということで、私もこの価格を聞いて驚いたが、日本よりも高いのだ。

さらに外国人に貸すときにはいろいろと面倒な手続きが必要で、こうした手続きを大家はやりたがらないし、さらに私も部屋を借りたときにやられたが、税金を払いたくないという都合上領収書を作ってくれないという大家が多い。

とにかく、日本側は気楽に頼んでくるが、大連側ではとても面倒で手間のかかる要求なのだ。そのくせ、日本企業は余計なコストをかけたくないというのでホテルを嫌がる。かといって上記の値段を聞くともっと安い物件はないのかとか無理を言いだす。

このあたり全く現地の事情を知らない日本人が無理を言いまくってるわけでつくづく彼女の仕事は大変だと思う。

なんで日本人がホテルではなくてマンションを使いたがるかといえば、自分で自炊できるからというのと、気軽に売春婦を連れ込めるからだと日本人に直接言われたらしい。

これを聞いてあほかとおもったが、領収書も出せないようでは会社に提出することもできないのだから、そんな個人的な都合でマンションを借りたいなんて話は無視してさっさと大連の安宿でも手配してしまえば?と私は言った。大連では安いところは一日100元以下であるのだから。

私もそうしたホテルに滞在したことがあるが、まあどうってことないホテルである。普通に使う分には不便もない。

そもそも日本人出張者というのは全く観光気分で来てる馬鹿が多く、休日になると買い物がしたいとか言い出す。かといって中国語ができるわけでも地理に詳しいわけでもないので、結局中国人スタッフを呼び出すことになる。こうした日本人の相手をしている通訳アシスタントの人たちは日頃から休日空港まで客を迎えに行きホテルにチェックインさせるといったことをしてるわけで、実際はもう日本人の相手なんてうんざりなんであるが、さらに買い物や観光までつきあわさせられるのかというと内心相当ムカついてるらしい。

中国で部屋を借りるというのは日本で部屋を借りるというのとは違うのを理解すべきだ。まず部屋の備品は使っていていきなり壊れることが少なくない。ホテルであれば苦情を言えばさっさと対応してくれるだろうし最悪別な部屋に移動させてくれるだろう。だが、部屋を借りた場合もう前払いなので大家は街がないなくだらだらとした対応をする。こんなことにほとんどの日本人は耐えられないと思うし、さらにこうした不満は結局無理やり自分でそれがいいといって借りたにもかかわらず、中国人スタッフへ尻ぬぐいをさせようとするのだから最低だ。

中国でホテル以外の場所に住むときは自己責任で、観光、買い物、風俗めぐりがしたければ自分で行けよ!というのが中国現地スタッフの本音だというのを自覚すべきだろう。

イルカを食うのは残酷か?

この間新聞でイルカを食べる地域の漁師さんの話が載っていた。どうも妙な映画が外国で放映されたらしく、そこでは愛くるしいイルカたちが鬼のような日本人に虐殺されて食われている内容だったらしい。

これのせいで、その地域ではこのイルカ漁を大っぴらにやることは避けて、さらにはイルカ漁自体をなくす方向にさえ進んでいるらしい。

確かに今の時代イルカは食う必要もなさそうだ。貴重な食料だった時代からの伝統的な漁なのだと思う。いわばこれは魚をメインに生きてきた日本人の食文化の一つであって、外国人からぐちゃぐちゃ言われる筋合いはない。

かわいいから、賢いから食うなというのは本当に傲慢な考え方で、かわいい、賢い、どっちも何を基準にしてるのかよくわからない話だ。そんなものは相対的な感覚であってイルカがかわいいか賢いかなんていうのはだれにも決められない。

一方で見た目のグロテスクさから人気のない食材もたくさんある。かわいいから、賢いからという基準で食べていい悪いなんて言う連中はとんでもない差別の塊であることを自分たちで表明している。

こういう価値観の押しつけはやはり白人がやってることで、この独善的な主張に対して当の日本人にもそれを支持する傾向があるのは驚くべきことだ。

中国では猫を食う人も少数いるし、犬は日常的に食べられている。私は犬も猫も好きだから積極的に食いたいとは思わなかったが、だからといって中国人がそれらを食べるのを否定はできない。中国は良くも悪くも食王国で胎盤だって食べるし、漢方だって食の試行錯誤から派生したものではないかとさえ思う。たとえばイルカからエイズの特効薬が採取できると知ったらもう賢いだのなんだの言ってたことを忘れて乱獲されまくるのではないか。

こういう価値観の押しつけは相手の国の文化や歴史を無視した本当に傲慢なものだと思う。いいかげん白人の言うことは洗練されてるなんて錯覚はもうやめないか。

中国人は帝王切開が普通だと思ってる可能性

大連の人と話していると時折、は?と思うようなことを言われることがある。

今まで聞いてそれは必ずしもそうではないだろというのをちょっとだけ書く。

大連では出産が帝王切開のことが多い。これは病院側の都合でその方が簡単に産ませられるからである。だから大連女性が出産予定日の話をするとしたらそれは自然分娩の話ではなくて帝王切開による出産の話だと大筋思ったほうがいい。

もちろん、私の知り合いの大連女性のうち少数だが自然分娩で生んでいる人もいるにはいるが、やはりほとんどの女性は帝王切開のようだ。

で、大連女性はこれが病院の都合で帝王切開されているという感覚がない。つまり、自然分娩は珍しいことで、帝王切開しないと産めないと思ってる女性が案外多いのだ。

だから、結婚も30歳を過ぎると子供が産めないから。。というような形で30歳以上の女性はあまり好まれない傾向があるらしい。私の母親は姉を33歳の時、私を39歳の時に生んでいる。どちらも自然分娩だが、こういう話をするとそれは特殊なケースではないかと言われる。

ちょっと想像すれば、帝王切開が施されるようになったのはまだまだ歴史が浅く、近代医学以降なのだから、それ以前の世界で人間がどうやって子供を産んでいたかわかりそうなものだが、とにかく中国人は自分たちだけの身近な習慣に即してしか考えられない傾向があるので、こういう思い込みになる。

大連で別れたり、結婚ができなかったりしてる人たちを見ていると原因は貧乏だったり、相手が完全な健康じゃなかったり、特に女性の場合年齢が30過ぎてるからだったりすることが多い。

こういうのを眺めているとなんだか結婚相手を選ぶというより家畜を選んでいるみたいだなと思う。

品質の良い健康体の家畜選びは畜産農家にとって重要なことだ。何しろそれは収入と密接にかかわってるわけだから。育てている家畜に愛情を持ってるのか私は知らない。以前、母親の実家は牛を育てていたが、叔父になついていた。しばらくして、遊びに行ったら売られていた。叔父はちょっとさみしそうだったが、叔母がさっさと売り払ったらしい。結婚も当然収入あっての生活だから相手選びは家畜選びに似てしまうことはある意味当然かもしれない。

今我々がうまい肉を食べられるのは、長い時間をかけて品種改良という名のもとに自分たちが育て安くおいしく感じられる種類を選別して育ててきたおかげだ。人間も動物である以上、同じようなプロセスが発生するのはやむを得ないが、こうして人間本位の理想の世界を実現するためにどれほど多くの動物、植物が絶滅してきたのか。絶滅した動植物たちの遺伝子に取り返しのつかない機能はなかったのか。

中国ではこの淘汰が普通の国よりも早いスピードで展開しているように見える。

私は昔、ザリガニをたくさん捕まえてきて小さな桶の中で飼っていた。子供の残酷さというか今思えばひどいことをしたと思うが、当時は好奇心で一番強いザリガニを残そうと思ってしばらく餌をやらずに放置した。毎日数匹のザリガニが姿を消したが、最終的に生き残ったのはぼろぼろになった一匹だけだった。そのザリガニも歴戦で傷つきすぎたのだろうほどなく死んだ。

人工的に作られた空間でこうした風景を見た限りでは、意図的な弱肉強食はかなり無理があるのだと知った。今現在中国人が自分で立ちで率先して行っている弱者排除の傾向はそう遠くない未来に自分たちへのダメージとして、跳ね返ってくるのではないかとちょっと思った。



家庭が置物になる日

最近友人がもう家に帰らなくなって一ヶ月になるという。もちろん、会社には出社してるし、携帯でたまに家族と会話もしてるらしい。自分でもなんでこんなことになったのかよくわからないが、とにかく家に帰る気がしないという。

話を聞いていてちょっと別な事を思い出した。

別な友人だがその人はいわゆるワーキングプアな人だ。働けど働けどというやつである。今どきこれはないだろうというすさまじいアパートに住んでいて、台所手前の床はもう何年も抜けっぱなし、トイレは半畳ほどのスペースしかない。便器が壁ぎりぎりなのだからすごい。これでも共同便所よりはましというのか家賃は4万である。

この人は趣味がない人だったので私はカメラを教えた。ファッションなど無頓着な人なので、あっという間にカメラにはまり、もう知りあって10年ほどになるが、その間に購入したカメラは私の知る限り数十台になる。知らないのも含めたらもっとだろう。

この人は購入する時これが最高だと思って買うのだが、しばらくすると結局維持する金もメンテする金も出せないので手放してしまう。そして少し経つとまた別な機種を購入するというのを繰り返している。

この人の場合、金がないために維持できなくて金欠になったとき売り払うというサイクルになってるのだが、売り払わないまでもフィルムを現像プリントする金に困って結局カメラが置物になってる人も多いのではないだろうか。

私は結婚したことがないので想像だが、カメラを維持するには適度な使用とメンテナンスが重要で、使ってるうちに愛着もわくし、愛着がわくからメンテナンス費用も出せるわけで、家庭もこれと似ているのではないかと思った次第。

最初の友人は妻子をもちきっちりと働いている世間でいえば真面目人間である。しかし、家庭を持つことと愛着を持てるかどうかは別問題のようだ。

カメラにまた話を振るが、なんでそのカメラに愛着を持つかといえば、それを使って様々な写真を撮った、いろんなところに連れて行ったというような思い出である。この友人は仕事が忙しすぎて家庭を持っては見たものの、思い出になるような出来事は特にないと言っていた。

この友人は社会という広い部屋の中でぽつんと家庭を置物にしてしまったのかもしれないなとふと思った。
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Author:GADO TOKYO
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